元仲人が語る、婚活ドキュメンタリーはリアルか演出か

パンダのコラム

Xが荒れている。

「見せ物にするな」
「介護士の彼がかわいそう」
「女性がひどい」
「先走りすぎだ」
「いや、婚活の現実だろ」
「結婚相談所はクソ」

いろんな意見が飛び交っている。

まず最初に、はっきりさせておきたい。

パンダは、当事者を笑いものにするつもりはない。
男性を叩きたいわけでもないし、女性を断罪したいわけでもない。

そしてテレビ番組は編集が入る。
見えているものが全てとは限らない。

その前提に立った上で、それでもなお思うことがある。

あの回が映していたのは
「誰が悪いか」ではなく、婚活という構造そのものだった。

今日はその話を、できるだけ丁寧に書く。

「見せ物にするな」は正論か?

これは、正直わかる。

努力している人の婚活を、
SNSで面白半分に語る空気は確かにある。

婚活は、当事者にとって人生そのもの。
あれを娯楽として消費するな、という怒りは理解できる。

でも同時に、こうも思う。

現実を見せることは、必ずしも「見せ物」と同義ではない。

あの番組を見て、

「婚活ってこんなに難しいんだ」
「年齢って武器なんだ」
「早めに動いた方がいいかも」

そう感じた若い人がいるなら、
それは単なる消費ではなく、注意喚起にもなる。

婚活は、知っているかどうかで難易度が変わる世界。

知らないまま年齢を重ねることのほうが、実はずっと残酷かもしれない。

悪いのは男性?女性?

SNSはすぐに犯人探しを始める。

「彼が重すぎた」
「彼女が傲慢だ」
「価値観がズレている」

でもパンダは、この問い自体がズレていると思っている。

婚活は契約ではない。

仮交際はあくまでも「お試し」期間。
未来を約束するものではない。

努力をしたからといって、相手が応える義務はない。

そこが、恋愛でも仕事でもない、婚活特有の残酷さ。

男性が悪いわけでも、女性が悪いわけでもない。

ただ、期待値のズレがあった。

そして、その期待値どおりの男性が他に現れた。女性がそっちを取った。

それだけ。

▲この記事もよく読まれています

なぜこの2人はマッチングしたのか?

ここが一番冷静に見るべきポイントだ。

結婚相談所では、
スペックが完全一致する人同士だけが出会うわけではない。

希望条件は「絶対条件」ではなく、
「許容範囲」で動くことも多い。

希望条件と違っても、年収差があっても
「会ってみないとわからない」で成立することはある。

つまり、あのマッチングは不自然ではない。

相談所は出会いを作る場所。
関係を育てるのは当事者。

そこを誤解すると
「なんでこの組み合わせ?」という疑問になる。

ただ仲人の当たりはずれがあるのは事実。

▲この話の続きはこちら

仮交際で転職はアリかナシか?

これは現場目線で言う。

正直、重い。

でも気持ちはわかる。
ただパンダが担当なら絶対止める。
気持ちはわかるけどまだ早い。

婚活は「結果」が欲しい世界。
手応えがあると、人は動いてしまう。

でも仮交際はまだ入口。
いや正確にはまだ入り口にも届いてないウォーミングアップ段階。

未来が確定していない段階で
人生を大きく動かすと、
相手にとってはプレッシャーになることがある。

ここは善悪ではなく、距離感の問題。

▲関連記事はこちら

結婚相談所はクソなのか?

これもよく出る。

でも相談所は魔法の箱ではない。

「入会=結婚確定」ではない。

入塾=偏差値アップ
ではないのと同じ。

環境は整えてくれる。
チャンスは提供できる。
でも歩くのは本人。

そして正直に言うと、
相談所には向き不向きがある。

感情より条件で動く市場が苦手な人には
かなりきつい。

だから「クソ」なのではなく、合わない人には地獄というだけ。

▲この記事もおすすめ

ここで、もう一つ触れておきたい。

「それを食い物にしている相談所があるのは事実だろ」
という意見。

これも、わからなくはない。

業界がクリーン100%かと言われれば、
そうではないのかもしれない。

でも、
もし本当に“相談所という仕組みそのもの”が搾取でしかないのなら、なぜ市場はここまで拡大しているのか。

なぜ毎年、一定数の成婚が生まれているのか。

必要としている人がいるから、この市場は存在してる。

アプリでは難しい人。
自然恋愛の機会がない人。
本気で結婚を考えている人。
一人では決断できない人。

そういう人にとって、
相談所の存在は救いになる。

少なくとも、
現場で本気でやっている仲人は、会員をバカにしたりしない。

パンダは20年以上この業界にいたけれど、笑いものにしている人を見たことはない。

むしろ逆だ。

「この人に合う人どこかにいないか」
「あと一歩、どう背中を押せばいいか」

少なくともパンダの周りでは本気で悩んでいる人ばかりだった。

「クソな相談所がある」ことと、
「相談所という仕組みがクソ」なのは別。

そこを一緒くたにすると本当に救われている人まで否定してしまう。

努力は報われないのか?

これが一番胸にくるところだと思う。

彼は努力した。
身だしなみも変えた。
仕事も変えた。

でも結果は出なかった。

婚活は、努力と結果が比例しない。

ここが一番つらい。

でも逆もある。

努力しなければ、確率は変わらない。

だから難しい。

▲関連記事はこちら

婚活はクソゲーなのか?

ある意味ではそう。

年齢で難易度が変わる。
年収で選択肢が変わる。
タイミングで未来が変わる。
運の要素も絡んでくる。

でもそれは、
婚活だけの話ではない。

人生そのものが、わりと理不尽。

違いは、婚活ではそれが可視化されること。

数字で、条件で、
はっきり見える。

だから残酷に感じる。

▲ここでつまずく人多いです

パンダの注意喚起

パンダが一番伝えたいのはここ。

あの番組を見て、

「婚活って大変そう」
で終わるか、

「早めに動こう」
と思うか。

この差は大きい。

婚活は、若いだけで難易度が下がる。

これは不公平だけど、事実。

現実を知ることは、怖い。
でも知らないほうがリスクは大きい。

▲関連記事はこちら

最後に

婚活は見世物じゃない。

でも、目を背けたまま「いつか」と言い続けるのも正解ではない。

あの回を見て笑うのではなく、
怒るだけでもなく、

自分はどう動くのか。

そこまで考えられた人にとっては、意味のある時間だったと思う。

誰かを悪者にするよりも、構造を知ること。

それが、次に動く人の武器になる。

パンダは、そう思っている。

あわせて読みたい
>>婚活で複数同時進行はアリ?マナーとリアルな使い分け
>>お見合い、会ってみないと分からない?婚活の正解と不正解

コメント

タイトルとURLをコピーしました